先進国主要都市と比較した東京圏の住宅建築費の現状
東京の住宅建築費(一戸建て注文住宅:坪単価)は、先進国主要都市の中でも突出して高くなっております(下表:ロサンジェルスを基準値1.00とする)。
ロサンジェルス(アメリカ)の1.8倍、フランクフルト(ドイツ)やパリ(フランス)の2倍以上という高値です。
弊社では、このような世界的水準からも大きく乖離した東京の住宅建築費削減に、日々、取組んでおります。
国名 | 都市名 | 住宅建築費比率 |
アメリカ | ロサンジェルス | 1.00 |
ドイツ | フランクフルト | 0.80 |
イギリス | ロンドン | 1.00 |
フランス | パリ | 0.75 |
日本 | 東京 | 1.80 |
(*)世界30都市の地価住宅価格資料より編集
尚、このように東京だけが突出して割高とばっている、主な原因は以下のとおりです。
①東京都内(主に都心部)では、材料納入・作業者アクセスの過程において、道路状況により、作業効率が悪くコストアップに繋がっている。
②建材(内装材)、設備機器(ユニットバス、システムキッチン等)の種類が多く(多品種少量生産のため)、コストダウンに繋がらない。
③住宅工事現場での作業が多いため、季節・天候に左右され、どうしてもコストがアップしてしまう。諸外国では、工場生産を積極的に行っていて、住宅工事現場での作業は極力、組立のみにシフトしている。
④住宅建築工事に、ITがなかなか応用されていない。諸外国ではITのみならず近年では、AI、IOTが応用され、コストダウンが進んでいる。
弊社では、住宅建設工事に、サプライ・チェーン・マネジメント(供給連鎖管理)を応用することにより、東京都内における建築工事費用(平均相場価格:総額ベース)に対して、約25%のコストダウンに成功しております。今後は、お客様との応対にはAIを、住宅工事現場管理にはIoTを応用することにより、更なるコストダウンを目指しております。