住宅ローンの利用方法について

注文住宅の場合、住宅ローンが利用できないと誤った認識をされている方が多いこと(特につなぎ融資について)、住宅ローンの利用方法によっては、資金的に極めて有利な住宅取得が可能になるので、この記事では、その効率的な利用方法について解説いたします。

①注文住宅:注文住宅の場合、土地を所有している場合は勿論のこと、新たに土地を購入してから(土地部分についても住宅ローンを利用して購入できます)、注文住宅を建築する場合についても、住宅ローンは利用できます。ただし、金融機関によっては、建築工事費用について、住宅完成後に一括融資としている金融機関もあります。一般に注文住宅の建築工事費用の支払い条件は、第1回目契約時、第2回目上棟時、第3回目完成時の3回に分けられますが、金融機関から建物完成後にしか住宅ローンを実行されない場合、第1回目と第2回目の支払いについては、つなぎ融資という住宅ローン以外の資金を調達して、支払いに充てなければなりません。このつなぎ融資につき、注文住宅には住宅ローンが利用できないと、誤った認識をされている方が多くいらっしゃるようです。

②二世帯住宅:二世帯住宅にも住宅ローンは利用できます。昨今の少子高齢化を反映して、親御世帯2人家族、若夫婦4人家族というパターンが弊社のクライアントでは最も多くなっています。建坪で40坪くらい建てられれば、完全に分離した二世帯住宅とすることができます。また、親御さんの世帯と若夫婦の世帯の資産を合算する場合も多く、資金的にも余裕ができる場合も少なくありません。

③賃貸併用住宅:純粋な一戸建てよりも建坪が建てられる土地の場合、長屋や共同住宅(アパートやマンション)、店舗などと併用し、賃貸併用住宅として建築する事例も増えております。この場合、住宅ローンの低金利、減税制度などを利用して賃貸経営ができるので、住宅ローンの支払いが軽減されます。