無垢材・漆喰で造る健康住宅

注文住宅の計画の際、完成する住宅が身体の健康に与える影響について、よくご相談を受けます。

この健康問題で特に注意をしなければならない事項は、建材や建築工事に使用される接着剤に含まれるホルムアルデヒドという化学物質です。このホルムアルデヒドは、発癌物質である可能性が極めて高く(詳しくは、「ホルムアルデヒド 発がん」でネット検索してみて下さい)、また、小さな子供の場合、皮膚アレルギーを起こすことも、弊社では頻繁にご相談を受けております。

そこで、健康住宅を造る1つの条件は、いかに「ホルムアルデヒド すなわち 接着剤」をいかに少なくするか、ということになります。

そして、健康住宅を造るもう1つの条件は、調湿機能(湿度の調整機能)ということが挙げられます。これは、東京都内を中心とした首都圏では、梅雨や夏期においては湿度が上昇し、また逆に、冬季においては湿度が下降して乾燥状態になり、どちらも快適性が悪く、カビ、食中毒、インフルエンザ等の助長にも繋がります。

それでは、どのようにして、接着剤を少なくし、調湿機能に優れた住宅を造るかといいますと、まず、接着剤を少なくするということに関しては、

①構造材(土台、柱、梁)に関しては無垢材(接着剤は存在しない)を使用する。

②床・壁・天井などで室内に面する部分は、無垢材又は漆喰で仕上げる(どちらも接着剤は存在しないため)

また、調湿機能に関しても、無垢材及び漆喰は極めて優れ、弊社の持つデータでは、無垢材及び漆喰で造った注文住宅では、湿度の高くなる梅雨や夏期においては、平均で外気の湿度からマイナス10%、逆に、湿度の低くなる冬季においては、プラス10%となっております。

以上のように、自然素材である無垢材と漆喰で造る住宅は、健康に優れ、快適な居住空間の構築に繋がります。

床を無垢材・壁及び天井を漆喰で仕上げた事例